「サイズ」と「四つ身・一つ身」豆知識
このページでは浴衣の具体的なサイズを見ながら
お子さまにはどのタイプが良いかな?と、似合う大きさを選んでいただく為のポイントなどをアドバイスしているのページになっています。
また、聞き慣れない「四つ身」「一つ身」についても項目に分けて解説しております。
他にもよく質問されることのある
悩みがち「身長100cm」はS?M?
サイズ調整が大前提になっている理由って?
腰上げや肩上げの対象年齢はあるの?
などクエスチョンにもお答えする豆知識がたっぷり詰め込まれたページです。
もっと簡単に単純なところで
浴衣についてお調べの方は下にある「ザックリ知りたい」ボタンへお進みください。
はすま屋の浴衣は大きく分けて、Sサイズ(一つ身)とMサイズ(四つ身)の2種類があります。
Sサイズ(一つ身)か、Mサイズ(四つ身)を選んで頂いたのち
その中から5パターンのサイズ調整をお選び頂けます。
Sサイズ【一つ身】
≪はすま屋の一つ身仕立て≫
■対象年齢 1~4歳くらい
一つ身仕立て(ひとつみじたて)とは和裁による縫い方の呼称で着物の中で唯一背中に縫い目がない形です。
小さな子供たちは反物(着物布が巻物状態になっている物)の幅で大きさが十分なので縫い合わせて幅を出す必要が無いため、背中に縫い目は出来ません。そのため下の写真にあるような「背守り」を縫い付ける風習があります。
背守りの由来など少し詳しいお話しはブログにあるので気になる方はご覧ください。背守とは
< サイズ展開 >
子供浴衣は「腰上げ・肩上げ」をして納品いたします。
身長に合わせた平均的なサイズとして以下の5パターンからお選び頂きます。
身長 約80cm (着丈約64cm/裄丈約34cm)
身長 約85cm (着丈約67cm/裄丈約36cm)
身長 約90cm (着丈約71cm/裄丈約38cm)
身長 約95cm (着丈約76cm/裄丈約40cm)
身長 約100cm (着丈約82cm/裄丈約40cm)
※腰上げ・肩上げなどのサイズ調整なしをお選び頂くと、
『着丈約95cm/裄丈約44cm』くらいの大きさでのお届けになりますが、布の厚みや質感などにより寸法にズレが生じる場合や、仕立の時点で上記サイズと異なっている場合があります。商品ごとの詳細ページも必ずご確認頂きますようお願い致します。
Mサイズ【四つ身】
≪はすま屋の四つ身仕立て≫
■年齢 4〜11歳くらい
洋服を縫うことは洋裁と呼び、着物を縫う事は和裁と呼ばれています。
四つ身仕立て(よつみじたて)とは和裁での呼称です。身長の4倍の長さの布を使い「表・裏・右袖(そで)・左袖」と1着を縫い上げることから、4つの身を使う「四つ身仕立て」と呼ばれるようになりました。
もちろん二つ身・三つ身・五つ身に当たる仕立て方もあります。これは、振り(ふり→ソデの部分)が長かったり、短かったりします。
現在は、昔の作りとは異なる部分もありますが「◯つ身は◯歳の子用の着物」の感覚は残っています。そのイメージで検索してくださる方に向けて当サイトでも『四つ身』『一つ身』の呼称も使用しております。
< サイズ展開 >
子供浴衣は「腰上げ・肩上げ」をして納品いたします。
身長に合わせた平均的なサイズとして以下の5パターンからお選び頂きます。
身長約100cm (着丈約82cm/裄丈約43cm)
身長約110cm (着丈約87cm/裄丈約45cm)
身長約115cm (着丈約91cm/裄丈約48cm)
身長約120cm (着丈約96cm/裄丈約49cm)
身長約125cm (着丈約100cm/裄丈約49cm)
※腰上げ・肩上げなどのサイズ調整なしをお選び頂くと、
『着丈約120cm/裄丈約52cm』くらいの大きさでのお届けになりますが、布の厚みや質感などにより寸法にズレが生じる場合や、仕立の時点で上記サイズと異なっている場合があります。商品ごとの詳細ページも必ずご確認頂きますようお願い致します。
具体的なサイズの決め方
子供着物は、基本的に大きめのサイズで作られいます。
その状態から
裄丈(ゆきたけ)と、着丈(きたけ)を
実際のお子さんの腕の長さや、身長に合わせて調整して着用する事が多いです。
写真にあるように
・裄丈は袖の長さのことで、背骨から袖口までの長さ
・着丈は縦の長さのことで、肩からスソまでの長さ
となります。
※着用時に胸元・お尻・お腹などの膨らみや厚みでスソが少し上がります。
採寸の際は、柔らかなメジャーで体に沿って測る事をオススメします。
・元気いっぱい運動大好きさんは、すそが短いタイプ
・はんなり上品スタイルには、すそを長く
・翌年もサイズ調整せずに着用予定の方は、全体的に長めに
など、お好みでサイズを決めてOKです。
浴衣は、着物の種類の中では『普段着』とされているので、難しいルールに縛られる必要はありません。
身長の表記はあくまでも目安ですので、お子さまの雰囲気や状況に合わせるのがポイントです。
・「身長100cm」の場合はMサイズ(四つ身)?Sサイズ(一つ身)?
結論から申し上げますと「どっちでも良い」です。
着用した時の、着物の長さに違いはありません。
この2つの違いは、腰上げの量(縫ってつまみ込んでいる部分)です。
・縫い込みが少なくてスッキリ見せたい、今年だけ着用するつもり → 一つ身をお選び下さい
・布の重なりで腰回りを暖かくしておきたい、来年も着用したい → 四つ身をお選び下さい
・そもそも、なぜ大きいサイズを調整するの?最初からピッタリサイズはないの?
これにはいくつかの理由があります。
一つは ≪子供浴衣のサイズは大きめに仕立てているから≫ です。
お子さんの成長はとても早いです。数ヶ月でTシャツがピチピチになり、ズボンから足首が出る様になったり。
成長するごとに服を買い換える今の時代とは異なり、着物が普段着だった時代には1つの(和)服を長く着用するために、大きめに仕立て(作り)自身の手でお子さまの成長に合わせスソあげをし、袖の長さを調整していました。
もったいない精神です。お気に入りの着物は大切に扱えは長〜く着られます。
また ≪おまじないとして大きめのサイズに仕立ている≫ という理由もあります。
子供の体より大きな寸法(サイズ)で仕立てると『来年は今年よりも、大きく成長する』と言うジンクスがあり、願いを込めて現在の体より大きな形に仕立てるようになりました。
そのため、肩上げや腰上げ(腕の長さや足の長さに合わせ調整し、余り布を織り込んで縫いとめること)を行いました。日本中の皆がこぞってこのおまじないをした名残で現在も着物や浴衣に肩上げや腰上げが施されています。
このおまじないについては、歴史的な背景やもう少し詳しいお話もありますので続きはブログでご覧ください。
これが ≪大きめサイズしか無い≫ 2つの理由になります。
ですので、大きいサイズを調整することが多く、ピッタリのサイズは大人向けの着物や浴衣のみとなっています。
現在では、あまり重要視する所では無いかも知れません。
私自身も肩上げや腰上げをせずに最大サイズまで着用する方が長く楽しめますし、エコであるとも思います。和裁の知識もなく、着物の歴史を知らない頃には「肩や腰にモタっと布がある理由って何なの?」と感じていた事もあります。
着物はただの≪着る物≫で難しいルールやしきたりはもう時代遅れでしょう。楽しく着て、おしゃれな布に包まれている事にワクワクしたら良いじゃないかと思います。
ただ、知った上で選んで頂ければ嬉しいです。「知っているけど、やらない」で良いのです。
普段、洋服を着慣れたお子さまに「ここの余っている布って何?」と聞かれた際に、答えていただく雑談のひとつと受け取って頂ければ幸いです。
・・・ちなみに和裁士や着物に携わる人間は、小さな子供たちが大きな肩上げや腰上げをした和服姿を無条件に可愛いいいいいいいっっっっ!!!と愛でてしまう事もついでにお伝えしておきます。
・腰上げや、肩上げの対象年齢は?
日本の、どの地域かによっても、対象とされる年齢が前後するので一概には言い切れませんが1歳〜13歳のお子さんの浴衣にある事が多く、このサイズ調整である「腰上げ・肩上げ」は、子供らしい浴衣の特徴になります。
大人になったら「腰上げや肩上げを外す」が昔からの習わしでしたが、ここから考えると14歳で大人となりますね。
早くないですか?今までは20歳だった成人の定義も18歳となりました。時代によって大人の感覚も変わっていますが、着物文化はあまり変化していませんね。
法律違反でも何でもないので、似合うように着せてあげてください。
私は背が小さかったので中学生の頃は和裁士の祖母に調整してもらい肩上げや腰上げをしていました。そして、サイズ調整を外し、今もその浴衣を着ています。未だにとってもお気に入りです。上にある紺色の浴衣姿が近影です。長く楽しめるのも浴衣の良いところ、そして浴衣の大枠にあたる着物良いところです。
みなさんにもお好みの着物が見つかりますように。
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